ねぇねぇ!ユリアが泣いてた!なんか話しかけて欲しくない雰囲気だったから、気づかないフリして通り過ぎたけど･･･」と私は同僚のシャンタールに言った。当時、クルーズ客船で働いていた私の周囲には、ギリシャ系の会社だったのでギリシャ人はもちろん、上司のイギリス人、コスタリカ人、イタリア人、フランス人などのほかに、フィリピンやインド、そして東欧の国々から出稼ぎに来ているクルーがとても多かった。私がユリアを見かけたのは、船内でのこと。日中の船内はとても静かなもので、ほどんどのお客さんが寄港地観光に出払ってい...

シャンタールが私に明かしてくれたこと。「あぁ、ユリアねぇ。彼女、レストランマネージャーのヨルゴスと付き合ってるから。クルーズシーズンもあと2ヶ月で終わりでしょう？きっと今後のことでも話したんじゃいかな？」えぇ～!!!ヨルゴスって、結婚してるじゃん!?私、おとといヨルゴスから子供の写真見せてもらったんですけど～??とビックリ仰天している私にシャンタールは、「船じゃ、結構当たり前なんだよねぇ。陸に家族、船に彼女。」ヨルゴスだけじゃないよ、あいつも、こいつも･･･」と船でも結構上の立場の人たちの名前を...

そうかぁ～そうよねぇ･･･出稼ぎに来るくらいだもの。あわよくば、っていう考えはあるよね。ユリアがビザ欲しさにヨルゴスと付き合うことを決めたのはわからないけど、そもそもヨルゴスは結婚してるじゃん?そうしたら、ユリアは本当にヨルゴスが好きでお付き合いしてたんじゃない?と私はシャンタールに熱く語った。「ん～、ウワサだけどね、ヨルゴスは奥さんと別れるって言って、東欧のクルー達と付き合うらしいよ。昨シーズンはウクライナの子と付き合ってたし。結局、その子は今シーズン戻ってこなかったけどね･･･」無言になって...

2014年現在、EU加盟国は28カ国。その中には、もちろん東欧の国も含まれている。でもEUに加盟していたとしてもビザなしで国と国を行き来して就労ができる加盟国には制限があるとか。当時、ルーマニアやブルガリアはまだEUに未加盟だった。でも今は?もうEUに加盟しているし、近い将来、就労の自由も解禁もされすはず。あの時、就労ビザ欲しさにヨルゴスと結婚しなくてよかったね、ユリア。今、私が住むアイルランドにもたくさんの東欧の人達が暮らしている。やっぱり、アイルランド人やフランス人、ドイツ人と国際結婚したく...

コラム「国際結婚東欧人との仲介」について、Sakuyuさんから意見、感想、経験談を寄せていただきました。（2015/9/14）

私も夫も日本人です。周りには国際結婚カップルはいないので、何だか遠い世界の話しを聞いているような気がしました。ビザ欲しさに国際結婚をする人がいると言うのは分かるような、分からないような気がします。私自身は海外への移住は考えられないし、自分とは文化の違い過ぎる環境に入れる自信もありません。でも、もし近所にそのようなご家庭があれば普通にお付き合いしたいと思いますし、異なる...