陸に家族、船に恋人
シャンタールが私に明かしてくれたこと。「あぁ、ユリアねぇ。彼女、レストランマネージャーのヨルゴスと付き合ってるから。クルーズシーズンもあと2ヶ月で終わりでしょう？きっと今後のことでも話したんじゃいかな？」えぇ～!!!ヨルゴスって、結婚してるじゃん!?私、おとといヨルゴスから子供の写真見せてもらったんですけど～??とビックリ仰天している私にシャンタールは、「船じゃ、結構当たり前なんだよねぇ。陸に家族、船に彼女。」ヨルゴスだけじゃないよ、あいつも、こいつも･･･」と船でも結構上の立場の人たちの名前をツラツラと挙げていった。マジかいな･･･どうしてこんなことするわけ?オンナを泣かすふざけた野郎たちだ!「うぅ～ん、でも東欧女性も国際結婚してEUの就労ビザが欲しいっていうのが本音なんじゃない?」とシャンタールはぽつんと言った。
EU就労ビザ欲しさ?に+1!
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- ユリアよ、なぜ泣いている？
- ねぇねぇ!ユリアが泣いてた!なんか話しかけて欲しくない雰囲気だったから、気づかないフリして通り過ぎたけど･･･」と私は同僚のシャンタールに言った。当時、クルーズ客船で働いていた私の周囲には、ギリシャ系の会社だったのでギリシャ人はもちろん、上司のイギリス人、コスタリカ人、イタリア人、フランス人などのほかに、フィリピンやインド、そして東欧の国々から出稼ぎに来ているクルーがとても多かった。私がユリアを見
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- そうかぁ～そうよねぇ･･･出稼ぎに来るくらいだもの。あわよくば、っていう考えはあるよね。ユリアがビザ欲しさにヨルゴスと付き合うことを決めたのはわからないけど、そもそもヨルゴスは結婚してるじゃん?そうしたら、ユリアは本当にヨルゴスが好きでお付き合いしてたんじゃない?と私はシャンタールに熱く語った。「ん～、ウワサだけどね、ヨルゴスは奥さんと別れるって言って、東欧のクルー達と付き合うらしいよ。昨シーズン
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